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11/19/2009

ボストン(ニューイングランド)紅葉紀行

ボストンから西に車で2時間半の距離にある高原のリゾート地、バークシャー地方は、ニューヨークからもほぼ同距離ということもあり夏場のタングルウッド音楽祭のシーズンはもとより、秋の紅葉の時期はアメリカ国内をはじめ世界中から、多くの観光客が訪れます。日本でいえばちょうど軽井沢の様なバークシャー地方は、避暑やショッピングも楽しめながらも、のどかで典型的なニューイングランドの田舎町です。





紅葉はあくまでも自然現象なため、その年の天候によって見頃が若干前後しますが、だいたい10月半ばのコロンバスデーの祝日あたりが、一番綺麗なピークとなります。今日はその見頃を狙って、ボストンからバークシャー地方の紅葉狩りドライブにでかけてみました。取り敢えず往路は最短距離のハイウエイ90号線で真っすぐにストックブリッジへ。車窓から眺める高速沿いの木々もかなり紅葉がすすんでいる感じで期待が盛り上がります。



2時間ほどでノーマン・ロックウェル美術館へ到着。バークシャー地方の美しい自然に魅せられ、多くの芸術家達がこの地に移り住み活動してきましたが、アメリカ人の日常生活をほのぼのとしたタッチで描いた画家ノーマン・ロックウェルもその一人です。ストックブリッジの当美術館では、彼の世界最大数の作品を鑑賞できます。また、この美術館では子供時代にモデルとして作品出演していた人々がボランティア、職員としてガイドやギフトショップで働いていますし、運がよければ絵の中にでてきた本人に案内してもらうこともできます。



敷地内に移築されたアトリエを一歩出ると周辺の山々を見渡すことができ、爽やかな秋の空気を深呼吸すると、気のせいかもう随分お腹が空いてきた様です。
ロックウェルの作品にも描かれたストックブリッジのメインストリートに出てみると、この街のランドマークとも言えるレッド・ライオン・インがあります。1773年創業の由緒あるこのイン(旅籠)は、人々が馬車で旅していた時代を彷彿させるビクトリア調のアンティークなインテリアがそのまま残されています。メインダイニングルームに入ると重厚なレイアウトとクリスタルのシャンデリアがその当時の雰囲気そのもので、思わずタイムスリップした気分になります。ここでニューイングランド地方の名物であるチキン・ポットパイを頂きました。いわゆるチキンと野菜をクリームソースで煮込んだシチューの様なものに、パイ生地を載せてオーブンで焼いたお料理で、見た目より以外とあっさりした味付けでした。お腹が一杯になったところで、今回の目的である紅葉狩りに出かけます。





ちょっと遠回りではありますが、モホーク・トレイルと呼ばれる山間の道が紅葉の美しいルートとして有名です。先住民であるインディアンのモホーク族が交易などの為に使っていた街道に由来しており、くねくねと山肌を走るアップダウンのルートを抜けた山頂から望む、紅葉に縁取られた湖や美しい色合いに染まった壮大な山並みなど、美しく、絵になる風景が広がります。





紅葉狩りは日本では京都を始め有名な所が存在しますが、ここニューイングランドでは、メープル(かえで)や樫など、うすい黄色から、燃え上がるような赤、ほとんど紫に近く染まった数々の木々に包まれた山々は、言葉にするのがもどかしいぐらい美しく、またそのダイナミックな自然の技に圧倒されます。この地方独特の白い尖塔のある瀟洒な教会を背景に秋の柔らかい光の中で、黄金色にキラキラと揺れる葉っぱの様子に思わず見とれてしまいます。





ニューイングランド地方に暮らす人々にとって、この美しい秋の風景は、それから訪れる長く厳しい冬の季節を迎える前に自然が用意してくれる、最後のご褒美のようなものなのでしょう。
(2009年10月12日撮影)
 
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